こんなお悩みを解決します。
本記事の内容
・結論:文系でもシステムエンジニアになることは可能です【具体的な解説】
・システムエンジニアに向いている人の3つの特徴と理由
・初心者がプログラミングの基礎を学ぶ方法
この記事を書いている人
この記事を書いている僕は現在34歳。
システムエンジニアとしてのIT業界歴は12年ほど。
実際に僕自身も大学は文系で、プログラミングなんてやったこともありませんでしたが、SEとして働くことができています。
今回は「文系でもシステムエンジニアとしてIT業界で働くことができるのか?」についてお答えしつつ、IT業界の状況、システムエンジニアに向いている人の特徴などをご紹介していきます。
IT業界は右肩あがりに成長しており、これからも成長が見込まれる業界です。そのためシステムエンジニアの需要はまだまだ高まっていきます。
またシステムエンジニアは独立もしやすく、3〜5年程度でスキルをつけてフリーランスとして働く人も非常に多いです。
この記事を読むと、文系でもシステムエンジニアとして働くことが決して無理なことではないことが分かっていただけるはずです。
それでは早速始めていきます。
結論:文系でもシステムエンジニアになることは可能です【具体的な解説】
結論、文系の人がプログラミングやITの知識がなくても、システムエンジニアになることは可能です。
なぜなら、プログラミングスキルは入社してから身につければ全然OKだからです。
「システムエンジニア」と聞くと「専門性が高くて難しそう」と思ってしまいがちですが、システムエンジニアとして働くハードルは決して高くありません。
その理由は具体的には下記の3つのポイントになります。
- IT業界は伸びている市場で人材不足
- プログラミングは誰でも習得可能なスキル
- SEに必要なスキルは技術力だけではないから
順番に説明していきます。
IT業界は伸びている市場で人材不足
IT業界は右肩あがりの成長産業であり、働く人材が需要に対して不足していくことが予想されています。
つまり、働き手が足りない状態に陥るため、人材を必要としている業界というわけです。
決して人気がない職業だから人材が不足していくわけではありませんので安心してください。w
詳細な理由を説明していきます。
IT業界は世界的にも成長産業
現在、世界中の企業の時価総額ランキングを見てみるとTOP10にはGAFA「google、Apple、Facebook、Amazon」などのIT企業がずらりと並んでいます。
■世界時価総額ランキング(2020年12月末時点)
順位 企業名 時価総額
(百万ドル)国名 1 Apple Inc. $ 2,252,647 アメリカ 2 Saudi Arabian Oil Co $ 1,864,547 サウジアラビア 3 Microsoft Corporation $ 1,682,385 アメリカ 4 Amazon.com, Inc. $ 1,634,979 アメリカ 5 Alphabet Inc $ 1,187,806 アメリカ 6 Facebook Incorporation $ 778,506 アメリカ 7 Tencent Holdings Limited $ 695,191 中国 8 Tesla Inc $ 668,975 アメリカ 9 Alibaba Group Holding Ltd $ 644,776 中国 10 Berkshire Hathaway Inc. $ 546,291 アメリカ
知っているIT企業ばかりですね。それだけIT業界は世界的に見ても今最も勢いのある業界であることが分かります。
さらにこれから「5G」「IoT」「AI」「ビッグデータ」「AR/VR」などの技術発展に伴い、ますますITはあらゆる産業に必要不可欠な要素となっていくでしょう。
IT人材の不足
経済産業省が2019年に発表した「IT人材需要に関する調査」という報告書では、下記のように年々需要に対してIT人材の供給が不足していくことが予想されています。
■IT人材の需要と供給の予測
この理由は日本は少子高齢化社会だからです。
成長産業であるがゆえに人材はどんどん必要になるのですが、働き手が不足していく日本ならではの傾向です。
そのため、外国人を受け入れることで働き手の供給を満たすなどの解決策が検討されております。
どの企業も優秀な人材を確保したいので、今後優秀なエンジニアであれば高い給料を得ることができると見込めます。
実際、文系からSEになる割合は高い
独立行政法人(IPA)が2017年に発表した「IT人材白書2017」では、下記のように「IT技術者の最終学歴の36%は文系」という調査結果が報告されています。
つまりシステムエンジニアの3人に1人は文系ということになります。
■IT人材の最終学歴割合(2017年)
「システムエンジニア = 理系」というイメージがありますが、実態はイメージとかけ離れていることがわかります。
実際にSEとして働いている方の多くが文系です。僕が新入社員として入社した会社では4割が文系でした。
プログラミングは勉強すれば誰でも習得可能なスキル
「プログラミングができる人 = 数学が得意な優秀な人」ってイメージはありませんか?
実際、僕もプログラミングの勉強を始めた頃は全く理解できずに苦戦しました。。
数学も得意ではなかったため、やっぱり理系の人じゃないと習得できないスキルだと感じて絶望的になったのを覚えています。。w
ただし、実際は時間をかけて勉強すれば徐々に慣れていきますし、理解していくことができます。
どんなスキルも習得には時間が必要
一般的に英語を習得するために必要な勉強時間は3,000時間と言われています。
プログラミングも同様で習得には時間が必要なんです。
一般的にプログラミングの基礎知識を習得するには200〜250時間。
業務レベルのスキルを習得するには1,000時間必要と言われています。
つまり、どんなスキルも習得するには時間が必要です。
英語も急に喋れるようにはなりませんよね。
「プログラミングができる人 = 天才」ではありませんので、ゆっくり時間をかけて勉強すれば自然と身についていきますよ。
SEに必要なスキルは技術力だけではない
システムエンジニアはプログラミングだけできれば成り立つ仕事ではありません。
下記にシステム開発の工程ごとのシステムエンジニアが行う業務をざっくりとまとめました。
プログラミングを行う工程は1つしかなく、それ以外は会議や資料作成などの業務が占めています。
■システム開発におけるSEの業務
SEはプログラミングやIT技術に対する知識は当然必要になりますが、顧客との会話やチームで進める仕事なので、分かりやすく物事を伝えることができるコミュニケーションスキルや資料作成スキルは非常に重要になります。
つまり、システムエンジニアに必要なスキルは多岐に渡るので、文系ならではのスキルも十分活かせますよ!
システムエンジニアに向いている人の3つの特徴と理由
僕自身がシステムエンジニアとして働いていて、以下の3つの特徴に当てはまる人はSEに向いていると思います。
- 新しいものが好きで好奇心旺盛な人
- コミュニケーションが好き・得意な人
- 自分で考えて主体的に行動できる人
順番に説明します。
①:新しいものが好きで好奇心旺盛な人
IT業界は日々新しい技術が誕生し、新たな製品やサービスが登場します。
新しい技術にワクワクし、変化を楽しむことができる人はシステムエンジニアに向いていると思います。
逆に新しいものや変化に興味がなく、同じことをし続けることが好きな人にはあまりオススメしません。
これから5Gの普及により、新たな画期的な技術やサービスが多く誕生するでしょう。新しいものに対する知識を得ることが好きな方には本当にオススメな職業ですよ!
②:コミュニケーションが好き・得意な人
システム開発を行う現場は基本的にチームで進めます。
仕事を進める中では、依頼元となるお客様やチームのメンバー、別の開発チームなどさまざまな人とのコミュニェーションが発生します。
そのため、人との会話を楽しめる、相手の気持ちに寄り添える人が向いています。
中にはめちゃくちゃ感じの悪い人もいますが、基本的に協調性がある人の方が当然喜ばれます。w
僕は割とコミュニケーションスキルがシステムエンジニアにとって一番重要な要素なんじゃないかなと思います。
③:自分で考えて主体的に行動できる人
システム開発を進めていると本当にさまざまなトラブルが発生します。
「スケジュール遅延」「システム不具合」「認識相違による仕様変更」などあげればキリがないですね。w
こういった様々な課題が発生する中で言われたことしかしない人よりも、自分で考えて行動を起こせる人の方が向いていると思います。
自分で課題解決をするために主体的に行動できる人は少ないため、顧客や周囲のメンバーからも評価してもらえます。
初心者がプログラミングの基礎を学ぶ2つの方法
最後に初心者がプログラミングの基礎を学習する2つの方法を紹介します。
プログラミングを習得するには時間も必要ですし、仕事で経験しながら覚えていくものです。
そのため、今回触れる学習としては「プログラミングの基礎」を学ぶ方法を紹介します。
- 企業に就職してから研修で学ぶ
- プログラミング学習サイトを利用する
順番に説明します。
①:企業に就職してから研修で学ぶ
僕の場合はこのケースでプログラミングを学び始めました。
IT企業では就職後に新入社員に対して、プログラミング研修を設けている企業が多いので基礎は研修を通して学ぶことが可能です。
但し、研修の期間や充実度は企業によって異なります。
手厚い研修を実施してくれる業界としては「SIer(システムインテグレーター)」と呼ばれる事業を行う企業が多いです。
なぜなら、SIerとは「システムの開発・運用を請け負うサービス」であるため、社員には技術力が必要不可欠だからです。
またSIerはITの資格取得に向けた支援も充実している企業が多いので、プログラミングをゼロから始めるならばSIerで働きながら学ぶのはありだと思います。実際僕自身もSIerに就職して、基礎スキルを身につけてから別の企業へ転職しました。
ただし、プログラミングを全く勉強せずに就職するのではなく、事前に少しでも勉強しておくことをオススメします。
なぜなら、就職した後にプログラミングが全く好きになれず、すぐに会社を辞めてしまうリスクを減らせるからです。
プログラミングがどんなものかまずはサクッと試してみておくのがよいですね。
②:プログラミング学習サイトで学ぶ
独学で基礎を学ぶならまずは「プログラミング学習サイト」を利用してみるのがよいかと思います。
プログラミング学習サイトもいろいろあるのですが、初心者が最初に利用するなら圧倒的に「progate」がオススメです。
無料でプログラミングの基礎を学べる『progate』
『progate』は会員数が140万人(2020年時点)を超える、無料で利用できるプログラミング学習サイトです。
現在では、プログラミング学習の登竜門と言われるほど普及しているサービスで初心者におすすめです。
progateの特徴はとにかく「わかりやすさ」です。スライドで丁寧に各言語の基礎を説明しています。
■progateのポイント
項目 | 内容 |
サイト名 | progate |
学習できる言語 | HTML、CSS、JavaScript、jQuery、Ruby、Python、Java、PHPなど |
学習方法 | スライドでの説明 |
利用対象者 | 初心者向け |
利用料金 | 無料会員:基礎レベルのみ 有料会員:基礎〜実践レベル(月額:980円) |
利用環境 | Webブラウザ、iOS/Androidアプリ ※学習するならWeb版がおすすめ |
最初に学ぶ言語としてはWebページの見た目を作るために利用する『HTML & CSS』から始めてみるのが面白いと思います。
簡単に利用できるので、まずは気軽に試してみてください。
まとめ:システムエンジニアは文系出身でも問題なし
今回は「文系でもシステムエンジニアになることは可能」ということをご紹介させて頂きました。
最初はプログラミングを難しく感じると思いますが、コツコツ勉強すれば次第に理解できるようになります。
焦らずに自分のペースで理解を進めていければ大丈夫ですので頑張りましょう。
IT業界は成長している産業であるだけでなく、「出勤時間」や「服装」が自由だったり、「在宅勤務」ができたり、働き方もある程度自由な会社が多いのでオススメです。
今回は以上です。